\歴史と雑学/
果物と野菜に関するなるほどがいっぱい #:118 2011.04.19更新
ドイツ発祥のバウム(木)型ケーキ バームクーヘンのおいしい切り方
バウム(baum)はドイツ語で「木」、クーヘン(kuchen)は「ケーキ」という意味。その名の通り、木の年輪のような円状の縞模様が特徴のケーキは、最近また人気が高まっています。バウムクーヘンは、専用のオーブンで太い棒に生地をつけて回しながら焼き、表面に焦げめがついたら、その上にさらに生地を塗って焼きます。これを繰り返すことで、独特のきれいな年輪が作られるのです。生地を塗り重ねる厚さや塗り方によって、焼き上がりの太さや形もいろいろ。さらに切り方によって違った形や縞模様が楽しめるのも、バウムクーヘンならではの魅力です。
リング型に輪切りにする
リングの直径が小さめのホ-ルタイプなら、そのまま輪切りにするのが一般的。リング型が生かせるうえ、年輪のような模様が見えて、バウムクーヘンらしい形になります。バウムクーヘンのまわりにコーティングした砂糖がけやチョコレートが好きという人も多いようですが、その甘さや風味もたっぷりと味わえる切り方です。
扇形に切る
リングの直径が大きいホールタイプものは、扇形に切る方法がおすすめ。最初に縦に食べやすい大きさに切ってから、横にスライスすると切りやすくなります。厚さはお好みで。かためにしっかり焼いたものは薄めに、ふんわりタイプは厚めに切るなど、生地のタイプ別においしい切り方を工夫してもよいでしょう。
縦長に切る
直径が小さめで、タワーのような細い円筒形のものは、縦に細長く切る方法もあります。年輪らしさはなくなりますが、切り口に縦の縞模様がきれいに表れます。この切り方は、まわりに山形に凹凸を付けたタイプのバウムクーヘンにもおすすめ。丹念に焼き上げられた山並みのような曲線を楽しめます。
本場ドイツ流にそぎ切りに
ドイツでよく見られるのが、そぎ切りにする方法です。どんなタイプでも、年輪が見える切り口から薄くすくいあげるように切り取ればOK。切り口の面積が大きくなるので、より香りよくいただけます。ドイツでは、棒に付いたままの焼きたてのバウムクーヘンを、そぎ切りにしてサーブする店も多いとか。焼きたての香りをぜいたくに楽しめる切り方です。