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パイナップル栽培の秘訣は
畑づくりからフィリピン諸島で2番目に大きな島”ミンダナオ島”。日本に輸入されているパイナップルの約9割がこの島で作られています。
ミンダナオ島は熱帯性気候、年間を通して高温多湿で、平均気温は26~27℃。年間2,000~2,500mmの雨が降ります。
ミンダナオ島で栽培しているエリアは台風が通りにくく、土壌がパイナップルの栽培に適しています。
おいしいパイナップル作りのための、産地のこだわり
おいしいパイナップルが
はぐくまれる自然を
私たちは守りつづけます
こだわりぬいた産地と土壌は
自然と調和した
ドールパイナップルの
美味しさの源
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ミンダナオ島の
太陽のめぐみがもたらす
日照量の多さと
水はけの良さがポイントパイナップルはそこまで水を必要としない果実の為、栽培には日照量が多く、
水はけがいい酸性の土壌が適しています。ミンダナオ島は日照量が多く、気温条件も良いので、パイナップルの栽培にぴったりの場所です。
土中の水分量が高いと、果実が水を吸い過ぎてしまうため、丁寧に土壌の整備をして、水はけの良い土地を作ることも重要です。
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1本1本人の手で丁寧に植え付け
パイナップルは肥沃なミンダナオ島の土壌で新鮮な苗を用いて、1万人以上の仲間が心をこめて作っています。
パイナップルは水はけをよくするために、高低差をつけた畑で栽培されています。土壌にきちんと根付かせるために、人の手で1本ずつ等間隔で丁寧に苗を植えています。
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パイナップル畑の良質な土壌づくり
美味しいパイナップルを作るためには使用する肥料のバランスがとても大切になります。北部、南部とそれぞれ土壌特性があるため、特性に合わせた肥料配合を調整し、酸度、糖度のバランスが取れたパイナップルを育てています。肥料はパイナップルの皮なども使用しています。
土壌の密度、排水性、地表水などを確認したり、バランスの取れた栄養供給のため、土壌サンプルを採取し、土壌中の有機物や微量要素などの分析を実施しています。
品質管理
担当者が現地へ直接訪問
産地の品質管理担当者が実際に園地に行き、畑の状態、果実の品質を直接確認して管理しています。
広大な土地のためにすべての園地を管理するのは大変ですが、人の目で丁寧に現場を確認することで、その状況に応じて適切な対処を迅速にし、おいしい高品質のパイナップルを育てています。
環境へ配慮した生産体制
ドールはいつも環境に対して慎重に管理をしており、
環境に優しい方法で土壌をいたわり、フルーツを保護しています。
SDGsやドールプロミスに沿った生産活動も大事なこだわりポイントです。
フルーツの埋立廃棄量の削減、温室効果ガスの排出削減に配慮した生産活動に取り組んでいます。
土壌流出防止の工夫
大雨による河川の氾濫と土壌の流出を抑えるために、河川敷~汽水域を中心とした植林プロジェクトが2014年から継続して行われています。
産地周辺の環境や生態系を守り、地域社会と共存共栄した関係を目指しています。
ソーラーパネルを設置して
太陽光発電
これまで廃棄・肥料化していたパイナップルの芯や果皮を利用して、持続可能な再生可能エネルギーを生み出し、工場へ電力を還元することで、温室効果ガスや大気汚染物質の排出量を削減しています。また高騰する電気代に対して、コスト削減を実現することができます。
クラウンレスパインや葉の
再利用でごみの削減
クラウンレスパインはカット工場やインストアカット用として出荷されています。
切った部分が傷みやすくなる可能性はありますが、葉っぱ付きとクラウンレスで基本的に中身の品質面で大きな違いはありません。切った葉は次のパイナップルを育てるため、苗として活用されます。
パイナップルの葉をヴィーガンレザー
「ピニャテックス」で衣服に再利用
フィリピンでのパイナップルの生産は毎年250万トン以上あり、出荷量1トンにつきその3倍である3トンの葉が捨てられ、不要な葉は腐敗していくとメタンガスが発生し環境に影響を及ぼします。そのパイナップルの葉を活用して繊維を生産し、ヴィーガンレザー「ピニャテックス」を使った服を作っています。ファッションブランド『BASE MARK』とコラボレーションしています。
繊維が抜かれた葉は、天然肥料やバイオ燃料に再利用するため使われるので、葉を余すことなく活用できます。
環境にも人にも優しいピニャテックス、様々なかたちで、ごみの削減に貢献しています。
また、Ananas Anamという研究所と協働して「ピニャテックス」を生み出した取り組みはカンヌライオンズ2022でビジネス・トランスフォーメーション部門グランプリなどを受賞しました。
4つの認証マーク
2022年までの27年間、ドールは時代に合わせて認証管理、食品安全と環境についてのGRASP認証など、4つの認証や評価を取得し、国際認証に適合した管理体制の推進を行ない、より高品質なパイナップルを安定供給するために日々努力してきました。 ISO14001:2008(環境マネジメントシステム)とGlobal GAP認証を取得。ISO14001は効果的な環境マネジメントシステムを有することを示しており、Global GAPは持続可能な農業と安全性があることを示しています。
GLOBALG.A.P.
(グローバルギャップ)とは
食品安全、労働環境、環境保全に
配慮した
「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる
世界共通ブランド
GGAPとは、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドであり、取引先の信頼性向上、企業価値向上に貢献します。認証を取得することで、生産物の評価が上昇し、国内・世界で新規顧客、市場、サプライヤー、小売事業者へアクセス可能になり、食品の安全と生産物の安全についての風評被害リスクが減少します。また、農場のプロセスや管理の効率が改善され、GLOBALG.A.P.番号(GGN)が受領でき、B2Bレベルで認識されやすくなり、トレーサビリティが容易になります。GLOBALG.A.P.は、120カ国以上に普及し、多くのグローバル企業がグローバルな調達基準として採用しています。