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歌手・俳優 小柳ルミ子さんインタビュー「バナナは頼りになる相棒。私を40年以上支え続けてくれています」

1970年に芸能界デビューして以来、歌手業、俳優業を中心に幅広い活躍を続けてきた小柳ルミ子さん。そのエネルギッシュな活動を支えているのは“バナナ”でした。自ら「芸能界一のバナナ女子」と語る小柳さんに、仕事も趣味も充実させ健康的でいきいきとした毎日を過ごすための秘訣や、バナナ愛に目覚めたきっかけなどについて、お話を伺いました。

自分の喜びを自分で見つけるから、毎日が楽しくて幸せ

―歌手や俳優として活躍を続けるだけでなく、大好きなサッカーについてSNSで日々発信をされたりと、お仕事に趣味に全力を尽くされている小柳さんですが、ご自身が一番いきいきしていると感じるのは、どのようなときですか?

そう感じる瞬間はいろいろあります。ステージで歌っているときはもちろん、趣味のサッカー観戦をしているときや、(愛犬の)ルルと遊んでいるとき。買い物しているときや運転しているときなど…。

―仕事もプライベートも、常にはつらつとされているんですね。

毎日、楽しくて幸せだなって感じることがたくさんあるので自然とそうなります。私はすごくポジティブな性格で、きっと、自分の喜びを見つけるのが上手なんだと思います。

小柳ルミ子さんインタビュー

―毎日、「今日もいい一日だったな」という気持ちで眠りにつけそうですね。

それが実は私、考えてみると「今から寝よう」という一日の境目がないんです。

夜中にテレビでサッカーを観る日は気付けば朝の6時半頃になってしまい、試合を観た後はテンションが上がっているから全然眠くなくて。観終わったらすぐに寝ればいいんですけどね(笑)。結局、毎日のように徹夜の繰り返しで、でも不思議ととても元気です。

かかりつけのお医者様にも「小柳さんには、睡眠が大事だとか、夜何時以降には食べちゃいけないとか、そういう常識がまったく通用しないですね」と言われました(笑)。

―そのくらい健康なのですね。

以前テレビ番組の企画で人間ドックを受けたこともあるのですが、「少しだけ骨密度が低いので、骨粗しょう症にならないように骨によいものを召し上がってください」と言われただけでした。他にはどこも悪いところがなく、お医者様も笑っていました(笑)。

小柳ルミ子さんインタビュー
Profile
小柳 ルミ子(こやなぎ るみこ) 1952年7月2日生まれ。福岡県出身。15歳で宝塚音楽学校に入学。首席で卒業後、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年、「わたしの城下町」で歌手デビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。「瀬戸の花嫁」「お久しぶりね」など数々のヒット曲を持つ。女優としても、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数々の賞を受賞。サッカー本の出版など、多面的な活動を繰り広げている。2025年1月15日には、東京・COTTON CLUBにて「New Year Dinner Show 2025 〜Rumiko Koyanagi 55th anniversary〜」を開催する。

―健康を維持するために、小柳さんが意識していることを教えてください。

まずは、バランスよく何でも食べることです。と言っても食事管理などをしている訳ではなくて、子どもの頃から本当に好き嫌いがなく、気がついたら体にいいものをバランスよく摂ることが身に付いていました。母がさまざまな料理を食卓に出してくれて、何でも食べるようにと食育をしてくれたおかげだと思います。本当に母に感謝ですね。

そして、日々のストレッチや柔軟筋トレは、何十年も欠かさずやっています。そうでないと、72歳になってヒールを履いてステージで踊ったりできませんから(笑)。

―運動はジムで行っているのですか?

行きません。「自分んちがジム」です。私は、大きな筋肉は付けたくないので、マシンは使わないんです。しなやかで使うときにグッと締まる筋肉を付けたいので、自宅で自己流のストレッチや柔軟筋トレをしています。

長く続けるコツは、よしやるぞと意気込むのではなくて、何かをしながらストレッチや筋トレをすることです。テレビを観ながらとか、お風呂に入りながらとか、ルルと遊んでいるときでも“ながら運動”はできますし。

―やはり、日々の積み重ねが大切なのですね。

私は昔から踊ってきたので、踊るために必要なストレッチや柔軟筋トレを続けてきました。それと今は、観てくれる方に「私もああいうボディをキープしたい」と思ってもらえる体でいるためというのも目的のひとつになっています。コツコツと続けてきたからこそ、30年、40年前のドレスが今でも着られるんですよ。

─それはすごいですね!

人間の体ってすごくよくできていて、きちんと鍛えて労ってあげれば、いつまでも元気でいてくれます。お風呂に入るときはいつも「今日もありがとう」とか「今日も疲れたね」と足に話しかけながらマッサージしてあげたりして、労うことも大切にしています。

サッカーから多くのことを学びました

―小柳さんは、年間2000試合も観戦するほどのサッカー好きとしても知られています。特にアルゼンチン代表のリオネル・メッシの大ファンだそうですね。

20年来のファンで、メッシとサッカーから本当に多くの幸せをもらい、いろいろなことを教わっています。

私は観戦しながらいろいろと分析するのが好きなのですが、サッカーは社会の縮図で、対人関係の縮図でもあると感じます。

―社会や対人関係の縮図、ですか。

例えば、サッカーのピッチ(グラウンド)を私にとってのステージに置き換えてみると、当然成功ばかりでなく、うまくいかないことも多々あります。そんなときこそ、技術ではなく、人としてどう振る舞うかがとても大事なんですよね。そういったことも、あらためてサッカーやメッシから学びました。

仲間からもファンからも愛されるメッシを見ていると、どんな仕事も最後はきっと、人間性なんだと感じます。だからこそ私も、年月や経験を重ねても、絶対に威張ったり高飛車になったりしてはいけないと自分に言い聞かせています。マイクを持っているときは観に来てくださるお客様に憧れていただけるような姿をお見せできるよう努力を怠らず、でも、マイクを置いたら普通の人でありたいです。

小柳ルミ子さんインタビュー

―生き方に影響を受けるほどの存在なのですね。

はい。常におごらず謙虚で素直なメッシのことを、サッカー選手として好きなのはもちろん、人としてもすごく尊敬しています。私にとって本当に大きな存在なので、苦しいときや悩んだときには、心の中でメッシに語りかけたりもします(笑)。メッシなら、どうするかなって。そうすると、自分の中にある答えに気付くことができるんです。

サッカー観戦という日々の楽しみが増えましたし、本当に出会えてよかったなと思います。

40年以上、バナナにずっとお世話になってきました

―ここからは小柳さんがよく召し上がるというバナナについてお話を伺っていきます。小柳さんは、自身のブログなどで「芸能界一のバナナ女子」と宣言されていますよね。

はい、“芸能界一”と断言させていただきます(笑)。私ほどバナナのよさを知っていて、発信している人はいないんじゃないかと。

―バナナの魅力や、実際に食べる姿なども積極的に発信されています。

もっとたくさんの方にバナナの魅力やすごさに気付いてほしいと常々思っているので、発信しています。このインタビューやブログを通じて、バナナを食べる人が増えたらうれしいです。

小柳ルミ子さんインタビュー

―小柳さんが、バナナの魅力に気付いたきっかけを教えてください。

もう40年以上前ですが、プロゴルファーがバナナを食べながらラウンドしているのをテレビで観たことがきっかけです。

当時30代だった私はステージでガンガン踊っていたのですが、振り付けは何日にもわたって終日やるので、途中でもうヘトヘトになってしまっていたんです。でも、エネルギーを摂ろうにも、噛みごたえのある固形物はあまり喉を通らなくて。そんなときにゴルフの中継を思い出してバナナを食べてみたら、するりと食べられて、しかもスタミナや集中力が最後まで途切れなかったんです。

やっぱり、スポーツ選手が競技中に食べるくらいだから、理に適っているんだということが分かって。それからは、バナナにずっとお世話になっています。

―身をもって効果を実感されたんですね。

はい。私はアスリートと同じように自分の肉体を使う表現者ですから、商売道具でもある体にとっていいものは積極的に取り入れたいと思っています。

バナナはエネルギーになるだけでなくビタミンも取れるし、食物繊維が豊富に含まれているから胃腸にもいい。おいしいから食べやすく、本当によいことばかりのフルーツだと思います。

小柳ルミ子さんインタビュー

―今もステージのある日には、バナナは欠かせませんか?

はい! ステージに限らず、テレビ収録の楽屋でも食べたりします。先日、朝から終日ドラマの撮影だったときもバナナでエネルギーチャージしました。長時間の撮影や、かなりパワーを使いそうなときには必ずと言っていいほどバナナを食べています。

―ちなみに、小柳さんはどのようなバナナが好みですか?

私は熟し過ぎてやわらかくなっているものより、ちょっと噛み応えもある固さのものが好きです。だから、バナナが茶色くやわらかくなっていると、いつも「一番おいしいときに食べなくてごめんね」とバナナに謝っているんです(笑)。

―効能だけでなく、おいしさでもバナナを愛しているんですね。小柳さんにとって、バナナはどのような存在なんでしょうか?

バナナは頼りになる相棒です! 本当によく食べているので、ないと困ります(笑)。

子どもの頃、母が買ってくるのはいつもDoleのバナナでした

―バナナ女子の小柳さんは、Doleにはどのようなイメージがありますか?

私が子どもの頃、バナナはDoleのものしか見たことがなかった気がします。ですから、私の中で“バナナと言えばDole”という印象があります。

バナナは今でこそ手頃に買える価格帯のフルーツのイメージがありますが、当時は高級フルーツでした。それでも私の母は、よくDoleのバナナを買って来てくれていたので食べていました。母のことだからきっと、バナナのすばらしさを知っていて「ルミ子に食べさせよう」と思ってくれていたんでしょうね。

―小さい頃からDoleのバナナを召し上がっていたんですね。今日はDoleを代表するプレミアムバナナである「極撰バナナ」をご用意したので、お試しいただけますか?

ありがとうございます。では、いただきます。

(「極撰バナナ」を食べて)このバナナ、密度がすごいですね! ギュッと実が詰まっている感じがして、すごく好みです。しっかりと甘いのに甘過ぎないのもバランスがいいですね。

小柳ルミ子さんインタビュー

―小柳さんはよくバナナをそのまま召し上がっていらっしゃいますが、アレンジして食べることもありますか?

いいえ、私はバナナはそのまま食べるのが好きなので、いつも皮をむいたらすぐに口に運んでいます(笑)。何も手を加えなくても、十分おいしいですものね。

―サッと食べられるのも、お忙しい小柳さんにぴったりなのかもしれませんね。最後に、小柳さんのこれからについても聞かせてください。今年7月に開催された『BIRTHDAY DINNER SHOW 2024』では、「まだ72歳」という気持ちだとおっしゃっていましたが、今だからこそ挑戦したいことはありますか?

とにかく、たくさんステージをやりたいです。まだまだ踊れるから、観てもらわないともったいない気がして。食生活に気を付けてしっかり運動をしていれば、この年齢になっても動けるんだ、これだけ元気でいられるんだという希望を皆さんにお見せしたいという気持ちもあります。

それから、トークショーもやりたいです。悩みを抱えている方が本当にたくさんいらっしゃるのを感じているので、そういう人たちに手を差し伸べられたらと思っています。人間って、考え方を切り替えるだけでも、ガラッと気持ちが変わることあるんですよね。そのためのアドバイスをしたりできたらいいなと。

―小柳さんからは、前向きなアドバイスをたくさんいただけそうです。

ありがとうございます。年齢やキャリアを重ねていくうちに、みなさんのお役に立てるような仕事をしたいという気持ちが自然と芽生えてきたので、ぜひ実現できたらと思っています。

あとは、ブログなどのSNSもがんばっていきたいです。SNSって、フォロワー数や順位がはっきり見えるじゃないですか。私は負けず嫌いなので(笑)、やるからにはベストを尽くしたいし、どうやったらより多くの人に楽しんで読んでもらえるのかもっともっと考えてトライしていきたいです。試行錯誤しながら自分の好きなものを発信していたら、今回のインタビューのようにうれしいお仕事をいただける機会にもまた恵まれるかもしれませんし。

他にもまだまだやりたいことがいっぱいあるので、それら全部を楽しみながらやっていきたいなって思っています。

―そのバイタリティをバナナが支えているのですね。

はい。バナナもう40年以上も私の相棒ですから。マネージャーよりも誰よりも長く、側で支えてくれています(笑)。

※記事の情報は2024年12月24日時点のものです。