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規格外バナナのお味はいかが?「もったいないバナナ」試食イベントで聞いたリアルな声

美味しく食べられるのにも関わらず、“規格外”という理由だけで廃棄されるバナナを救出する「もったいないバナナ」プロジェクト。そんな「もったいないバナナ」をそのままの姿で試食・購入できるイベントが、ピーコックストア 自由が丘 デュ アオーネ店内の「Doleフルーツスマイルスタンド」で開催。実際のところ「もったいないバナナ」って美味しいの? お客様のリアルな反応をお届けします! 

最近巷でよく見かける「もったいないバナナ」とは?

最近スーパーやコンビニ、カフェなどで、このロゴマークを見かけたことはありませんか?

これは「もったいないバナナ」が原料に使われていることを伝えるためのロゴ。今、スイーツやパン、ドリンクなど、私たちに身近な様々な加工食品に「もったいないバナナ」と呼ばれるバナナが使用されています。

この「もったいないバナナ」プロジェクトは、Doleが2021年からフードロス削減の一環としてスタートした取り組み。本当は美味しく食べられるのに、例えば傷がついていたり、サイズが大きすぎたりなど様々な要因で“規格外”とされたバナナたちを「もったいないバナナ」と名付けて救出し、新たな食品や資源に生まれ変わらせるプロジェクトです。
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「もったいないバナナ」が「Dole フルーツスマイルスタンド」に登場!

イベントの様子

そんな「もったいないバナナ」を青果としてそのまま食べてみよう!というイベントが、9/7・8の2日間にわたりピーコックストア 自由が丘 デュ アオーネ店内の「Doleフルーツスマイルスタンド」で開催されました。

「Doleフルーツスマイルスタンド」はフルーツの新しい楽しみ方に出会える食体験イベント。ピーコックストア 自由が丘 デュ アオーネ店では、これまでにもDoleと様々な食品メーカーがコラボした企画を行ってきましたが、今回は初となるDole単独発信イベントです。
▶「Doleフルーツスマイルスタンド」について詳しくはこちら!

初めて体験する、そのまま「もったいないバナナ」に興味津々!

イベントでは「もったいないバナナ」の試食だけでなく、商品販売も実施。

「もったいないバナナ」POP

週末ということもあり、「Doleフルーツスマイルスタンド」は午前中から買い物客や家族連れで大賑わい。「もったいないバナナ」についての説明を熱心に聞いたり、親子で試食したりする姿が見られました。

「もったいないバナナ」試食風景

また、「もったいないバナナ」販売エリアも大盛況! 1パック198円(税抜き)と通常の「スウィーティオバナナ」と変わらない価格設定でしたが、「もったいないバナナ」を試食して気に入ったお客様に次々とお買い上げいただき、夕方にはほぼ完売していました。

「もったいないバナナ」を食べた方の率直な感想は?

では、実際に「もったいないバナナ」を食べた方たちはどんな感想をもったのでしょうか? 会場で寄せられたお客様の反応をいくつかご紹介します。

「もったいないバナナ」は今回初めて知ったけど、いつも食べているバナナと全然変わらない味で驚いた。

甘くて美味しい! 1本が大きいから、妹と分けて食べるのにちょうどいいと思った。

いつも何も考えずにバナナを食べているけど、「もったいないバナナ」のことを知った後に食べるとより美味しく感じた

きれいなバナナを買っても、後で皮に傷を付けてしまうことはよくあるので、中身が美味しく食べられるのならこれくらいの傷は気にならない

小学校の授業で食品ロスのことを知ったから、「もったいないバナナ」にも興味をもった。

「もったいないバナナ」の中には通常のバナナよりも大きなサイズのものもあったりして、おトクに感じた。

なぜ「規格外」となったのか理由が明確にされていれば、購入する時にも抵抗を感じないと思う。

パックごとに熟し方が均一じゃないところが、かえって自分好みの熟度が選べていいと思った。

「もったいないバナナ」を通じて、“規格”のあり方を見直せたら

2021年9月からスタートした「もったいないバナナ」プロジェクトは、2024年9月で3周年。食品メーカーや飲食店、ホテルなど多彩な参画企業とのコラボ商品も続々と誕生し、今回のイベントのように生活者に直接「もったいないバナナ」を体験してもらう機会も増えています。

Doleはどんな思いのもとにこのプロジェクトを進めてきたのでしょうか? 本プロジェクトを推進する株式会社ドール・Dole拡大推進室の成瀬晶子さんと平山由唯さんに話を聞きました。

(左)成瀬晶子さん、(右)平山由唯さん
(左)成瀬晶子さん、(右)平山由唯さん

―「もったいないバナナ」試食イベント、大盛況ですね。

平山 今日は「もったいないバナナ」を5ケース用意していたんですが、夕方にはほとんど売れてしまって嬉しい限りです。実際に召し上がっていただいたお客様からも「こんなに美味しいのに捨てられちゃうのはもったいないね」とか「傷があっても美味しいね」という声をたくさんいただきました!

―なぜ今回「Dole フルーツスマイルスタンド」で「もったいないバナナ」をテーマに選んだのですか?

平山 「もったいないバナナ」3周年ということもあり、これまで加工食品として流通していた「もったいないバナナ」をぜひお客様にそのままの姿で召し上がっていただいきたいと思いました。バナナは傷があっても美味しく食べられるということを、この機会に広く知っていただけたらと。

―生活者の中でも食品ロスへの関心は高まっているようですが、食べられるのに“規格外”として廃棄されるバナナはどれくらいあるのですか?

成瀬 Doleがフィリピンにもつ自社農園だけでも年間約2万トン発生しています。規格外と言っても、先ほど平山がお話ししたように皮に少し傷がついていたり、サイズが大きすぎたり、小さかったりするだけで、皮を剝いた中身の味や品質には全く問題ありません。バナナも農産物ですから、そうした個性があるのは自然なことなんです。それを規格外として廃棄するのは、あまりにももったいない。ですから、私たちは「規格」というあり方自体も見直していきたいと考えています。

―今ある「規格」のあり方を見直すというのは、なかなかハードルの高い課題ですね。

成瀬 はい。ですが、その旗振り役はやはりDoleが担っていかなければならないと思っています。「バナナといえばDole」として認知していただいている我々が、まずはDoleブランドの様々なバナナを通して取り組んでいく。そして将来的にはDoleだけでなく業界全体で一緒に取り組めるような状態にまでもっていきたいです。

―今回のイベントで「もったいないバナナ」をあえて「スウィーティオバナナ」と同じ価格で販売したのも、そうした考えがベースにあるんでしょうか?

成瀬 そうなんです。「規格外=安かろう悪かろう」というイメージを塗り替えていきたいと思っています。

―「もったいないバナナ」プロジェクト発足から丸3年、手応えはいかがですか?

成瀬 今年は大手カフェチェーン様や大手コンビニエンスストア様でも「もったいないバナナ」を使用した商品を開発いただきました。そうした参画企業様のご協力のおかげで、この3年間で「もったいないバナナ」のロゴマークを街のいたるところで目にするようになり、非常に手応えを感じています。やはり参画企業様と一緒に取り組んできたというところが、このプロジェクトの大事なポイントかなと。

―青果としての「もったいないバナナ」の販売は始まったばかりだそうですね。店舗様からの反応はいかがでしたか?

平山 実は「もったいないバナナ」を販売することをバイヤーにご提案した時は「規格外商品を販売することは、お客様の反応が少し不安ですね…」というご意見をいただいていたと営業から聞いています。量販店様の立場からすると、お客様からの信頼にも関わる部分なのでごもっともだと思います。ですが「もったいないバナナの成り立ちをきちんとお客様にご説明するので」とお願いしたところ、今回の企画が実現しました。最終的には店舗様からも「こういう取り組みは大切だよね」「すごくいい企画だね」と喜んでいただけました。

もったいないバナナの試食シーン

―ただ売るだけでなく、丁寧に伝えていくことが大切なんですね。

成瀬 そうですね。今回「規格外でも丁寧に説明すれば買っていただける」ということが証明されたので、この取り組みを今後も様々な小売り店様で展開していけたらと思っています。

※記事の情報は2024年10月4日時点の情報です。