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プロ野球選手・川﨑宗則さんインタビュー|アスリートのバナナライフ

バナナの魅力を深く知るアスリートたちに、バナナの活用法などを聞く「アスリートのバナナライフ」。1回目に登場するのは、今年、プロ野球選手として24年目のシーズンを迎えている栃木ゴールデンブレーブスの川﨑宗則選手。「毎日10本くらい食べてます!」と語るほどのバナナへの信頼や、現在プレーしているBCリーグの魅力などを語っていただきました。

プロ野球選手を続けられているのは、バナナのおかげ

―先ほど試合前にDoleから約100パックの「極撰バナナ」と「スウィーティオバナナ」を川﨑選手に提供させていただきました。ゴールデンブレーブスの皆さんと一緒に、さっそく美味しそうに食べられていましたね。

チームのみんなには僕もよく食べ物を差し入れしているので、Doleさんから今回のお話を伺ったときには、すごく嬉しくて。ウチの選手たちもバナナは大好きだから、本当に喜んでいたし、相手チームにも配ったら皆さん「ありがとう」と喜んでくれました。

チームメイトにバナナを渡す川﨑宗則選手

―川﨑選手だけでなく、他の選手の間でもバナナがアスリートの栄養補給にも適していることは、よく知られているのですか?

はい、もちろん。野球選手にとっては、グラブをつけたり、スパイクを履いたりするのと同じくらい当たり前のことです(笑)。試合前も、試合中も、試合後も、みんなよくバナナを食べています。

―今年、プロ野球選手生活24年目を迎えている川﨑選手ですが、いつ頃から、バナナを日常的に食べるようになったのですか?

福岡ダイエーホークスに入ってプロ野球選手になった18歳のときからです。栄養士の先生に「バナナは糖質として優秀だし、腹持ちも良いから積極的に食べてください」と教わって食べ始めました。食堂にはいつもバナナが置いてあったんです。

その後、所属するチームが変わっても、バナナをほぼ毎日食べることはずっと習慣になっています。試合や練習の前と後には必ず食べるから、万が一バナナが無いと不安になるくらいです(笑)。僕がプロ野球選手を24年も続けられているのはバナナのおかげだし、今シーズン、調子良くスタートを切れているのもバナナのおかげだと思っています。

川﨑選手のトークカット

Profile
川﨑 宗則(かわさき むねのり) 1981年6月3日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島県立鹿児島工業高等学校卒業。ドラフト4位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団。入団4年目の2003年からはレギュラーに定着した。2012年にメジャーリーグのシアトル・マリナーズへ移籍。トロント・ブルージェイズ、シカゴ・カブスでもプレーした後、2017年にはホークスへ復帰したが、2018年に退団。その後、選手活動を休止していたが、2019年に台湾リーグの味全ドラゴンズで復帰。2020年からは、独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属。

―川﨑選手がバナナを大好きなことは、トロント・ブルージェイズ時代のインタビューで一躍有名になりました。

当時、僕には通訳さんが付いていなくて、チームの同僚のみんなに英語を教わっていたんです。それで、僕は「足をつる」という意味の「cramp」と言ったつもりだったのですが、発音が悪くて「crap」って聞こえたらしくて。「crap」は「おなら」とか、そういう意味のスラングなんですよ(笑)。それで、数あるインタビューの中で、あの会話が特に面白がってもらえました。全然狙ってはいなかったのですが、バナナが体に良いことを広められたのだったら嬉しいことです(笑)。

―当時Dole社内でも話題になったそうです。

そうなんですね。では、これからは、アメリカやカナダだけではなく、ヨーロッパ、アジアなどの全世界にDoleさんのバナナの魅力を広められるように頑張っていきたいと思います(笑)。

―ありがとうございます(笑)。バナナに関して、固さや甘さの違いなどの好みがあれば教えてください。

僕はすべてのバナナを愛する男だから、あまりこだわりは無くて、青いバナナも、少し黒くなったバナナも全部好きです。

アメリカにいたとき、ドミニカの選手たちは朝ご飯に「マングー」というバナナ料理を食べていたのですが、僕も毎日一緒に食べていました。グリーンバナナを潰して作る料理なのですが、大好きだったんですよ。

ドールバナナを食べる川﨑宗則選手

―今は、1日にどのくらいの量のバナナを食べているのですか?

10本くらいは食べてますよ。

―10本もですか!

試合や練習の前にはそのまま食べて手軽に栄養補給し、終わった後にはジュースにして飲んでいます。ミキサーでジュースにしてしまえば、一度に3本くらいなら簡単に飲めますし、5~6本入れるときもありますから。そこにプロテインも入れて、キュッと飲む。そうやってたくさんの良質な栄養を摂らないと、(取材時)43歳のアスリートは加齢との戦いが大変なんです(笑)。

選手として一皮むけたのは、20歳のとき

―バナナにちなんだ質問なのですが、これまでのキャリアを振り返って、川﨑選手が「一皮むけた瞬間」を教えてください。

高校生からプロ野球選手になったとき、プロのレベルの高さに衝撃を受けて、自分はすぐにクビになると思いました。1年目、2年目は、不安が大きくて悩みましたね。でも、2年目の途中、20歳のときにプロ野球選手として、この厳しい世界で生きていくんだと覚悟を決めて、一軍に上がることを目標に生活習慣などから変えていくことができました。僕は、あの時に一皮むけることができたのだと思います。振り返ってみても、それまでの期間は本当に苦しかったです。

―川﨑選手は、プロ2年目の終盤に一軍で初出場。3年目で経験を積み、4年目には開幕戦スタメン出場を果たしました。どのように生活習慣などを変えたのですか?

自分の中で野球を絶対にやり切ろうと決めて、とにかく朝からガンガン練習をしました。ただ、それだけのことではあるんですけどね。大好きな野球だから、人からの評価は求めない。自分が納得できればそれで良いという気持ちで、たくさん練習しました。それに、当時のホークスには、たくさん練習する人にはチャンスを与えるという明確な方針があったので、それを信じてひたすら野球をやりました。あの時期に、とにかくたくさん練習できたから、(プロ野球選手として)一皮むけることができたと思っています。

川﨑宗則選手の試合シーン①

―川﨑選手は、NPB(日本野球機構)のホークスを皮切りに、大リーグや台湾リーグでもプレーし、2020年からは若手選手の育成に主眼を置いた独立リーグ「ルートインBCリーグ」でプレーしています。著書の『「あきらめる」から前に進める。』の中には、BCリーグでプレーする今が一番幸せだと書かれていました。改めて、BCリーグの魅力を教えてください。

BCリーグの目的は、みんなで高め合って、一人でも多くの若い選手をNPBなど上のレベルのリーグへと送り出すこと。試合は勝負事なので、もちろん常に全力で勝ちに行きますが、敵も味方も関係なく全員に成長して上へ行って欲しいんです。

そしていつか野球選手としての生活を終えたとき、他の仕事にも活かせるような人間形成もBCリーグでは目標にしています。だから、相手チームをやじることも絶対に無いんですよ。戦争ではなくスポーツなので、常に相手のこともリスペクトして、良いプレーは敵味方関係なく素直に讃える。それは、本来のスポーツの在り方だと思うし、BCリーグの良いところ。僕はとても気に入っています。 それに、多くのファンの方やスポンサーさんからの応援や支援に支えられることで、僕たちは野球をできているのですが、BCリーグではそういった社会の仕組みを改めて学ぶこともできる。それは人間形成にもつながることですし、BCリーグの魅力だと思います。

チームの仲間と

―リーグ全体で、人を育てているのですね。では、野球に限らず、今後の夢や目標があれば、教えてください。

僕は日本も大好きですけど、いつか海外でいろいろな事業をしたいし、自分の子供たちにもいろいろな国を見せたいんです。今、具体的に何かをしたいと考えているわけではないのですが、毎日を幸せに過ごしたいし、幸せになるためにどうしたらいいかを考えています。何を幸せに感じるかは人それぞれ違うので、それを見つけるためにも、いろいろな場所でいろいろな経験をしていきたいです。

―著書の中では、野球選手として「引退しない宣言」もされていましたね。

はい。引退はしたくないですね。もし、今後、プレーできる場所がなくなったとしても、それは仕方がないことなんです。それぞれのチームに事情があるし、誰をメンバーにするのかは、チームに選ぶ権利がありますから。でも、僕は、引退しません。いざとなったら、自分でチームを作って、自分でプレーする可能性もあります。あ! そのときには、ぜひDoleさんにメインスポンサーになっていただいて、「Doleバナナーズ」とか「Dole never cramp」というチームを作りましょう。僕は、監督兼選手でもなんでもやらせてもらいますから(笑)。

笑顔の川﨑宗則選手

※記事の情報は2024年7月23日時点のものです。