バナナのトリビア的知識をご紹介するこのコーナー。今回は「バナナの漢字」について紹介します。カタカナフルーツの代表的存在のバナナにも、実は漢字表記が存在するんです!
目次
バナナに漢字表記はある? 読み方は?
カタカナフルーツの代表格バナナにも漢字表記があるのをご存知でしょうか? バナナを漢字で書くと「甘蕉」。「バナナ」、あるいは「かんしょう」と読みます。
「甘」は味わいからきているのだろうと想像できますが、「蕉」とは何のこと? 次の項で解説します。
甘蕉は芭蕉の仲間。芭蕉とは?
バナナには、実芭蕉(みばしょう)という別名もあります。その名の通り、植物としての分類はバショウ科バショウ属、芭蕉の仲間。甘蕉の「蕉」は芭蕉からきていたんですね。
ちなみに芭蕉の原産は中国でありながら、英名は「Japanese banana(ジャパニーズ・バナナ)」。シーボルトが日本で発見し、ヨーロッパに伝えたという逸話もあります。
芭蕉というと思い浮かぶのが、かの俳人・松尾芭蕉ではないでしょうか。37歳のときに江戸・深川に構えた草庵に植えた芭蕉が大いに茂ったことから、この庵が「芭蕉庵」と呼ばれ、それが俳号の由来となったとか。
植物の芭蕉にはバナナに似た果実がなるのですが、食用にはならないのだそうです。もしも芭蕉庵に植えられたものが芭蕉でなく甘蕉だったら、甘くておいしいバナナを食べた感動を込めた名句が生まれていたかもしれませんね。
他のカタナカフルーツの漢字表記は?
バナナ以外のカタカナフルーツにも、実は漢字表記があるんです。その一部をご紹介します。どれも難読ですが、漢字でなんとなく特徴が分かるのが面白いですね。
鳳梨
鰐梨
葡萄柚
火龍果
芒果
彌猴桃
参考:
・芭蕉翁顕彰会Webサイト
・新宿区立漱石山房記念館Webサイト
※記事の情報は2024年7月26日時点のものです。