Dole

専用品種を高地で栽培。日本初のプレミアムバナナ「極撰バナナ」の「格別な美味しさ」と「ちょっと高い」の理由に迫る!

「ちょっと高いが、かなり美味しい。」がキャッチコピーのDole「極撰バナナ」は日本におけるプレミアムバナナの先駆け的存在です。「極撰バナナ」はなぜ美味しいのか、なぜちょっと高いのか。株式会社ドールのバナナ部マネージャーに率直な質問をぶつけてみました。

お話をしてくれたのはこの方
馬場 祐介(ばば ゆうすけ)さん
株式会社ドール 生鮮第一本部 バナナ部 マネージャー

馬場 祐介(ばば ゆうすけ)さん
株式会社ドール 生鮮第一本部 バナナ部 マネージャー

他にはない“もっちり濃い甘さ”。日本初のプレミアムバナナ「極撰バナナ」

―まず、バナナ部マネージャーの馬場さんは、どのようなお仕事をされているのですか?

フィリピンを含む各バナナの生産地とDole Japanの営業部門やその他部門とを繋ぎ、連携させていくことが主な役割です。双方の情報をタイムリーに、かつ、的確に捉えてお客様が求める商品を安定した品質で供給できるように努めております。

とは言うもののバナナはやはり青果物。天候等の外的要因への依存度が高く、品質や需給バランスのコントロールが難しい商品です。Doleのバナナは主にフィリピンのミンダナオ島で栽培していますが、産地に足を運ぶと日本では毎日手軽に購入でき、大衆食品の一つとして捉えられているバナナが、どれだけ手間暇かけて作られている農産物なのかを実感します。

このような状況の中で、Doleは商品開発にも力を入れています。そして2009年、日本初のプレミアムバナナとして誕生したのが、「極撰バナナ」です。

極撰バナナ画像

-「極撰バナナ」といえば「ちょっと高いが、かなり美味しい。」というキャッチコピーが印象的ですが、具体的にどういう美味しさ(味、香り、食感など)をもつバナナですか?

もっちりとした食感で食べ応えがあり、その中にしっかりとした甘さが感じられるプレミアムなバナナです。皮をむいた際に感じられる芳醇な香りも特徴の1つです。

まず一番に違いを感じていただけるのは独特な食感です。私も初めて試食をした時の衝撃は忘れられません。手前味噌ではありますが、驚くほどもっちりとしていて他にはないバナナだと思っています。

「品種の選定」が最大の特徴。“ハイランドの先駆け”としての挑戦

青バナナ

-「極撰バナナ」は日本初のプレミアムバナナとのことですが、開発の経緯を教えてください。

元々、ハイランドバナナ(高地栽培バナナ)という概念を作ったのがDoleです。バナナは標高0m~200m程の低地で栽培されているものが多く、苗を植えてから9カ月程で収穫期を迎えます。一方、標高500m以上の高地で栽培すると、昼夜の寒暖差の影響でバナナはゆっくりと育ちます。その分、糖分に変換されるデンプン質がしっかりと蓄えられ、最終的に甘みの強いバナナとなります。高地で栽培し、時間をかけて甘いバナナを栽培する。それがDoleのハイランドの始まりです。

ハイランド解説図

そして、ハイランドの中でも食感、香り、食べ応えにこだわったよりプレミアムなバナナを作ろう、と開発されたのが「極撰バナナ」です。

「極撰バナナ」開発にあたっての最大の特徴は、品種の選定から行ったことです。「極撰バナナ」が日本のバナナ業界に登場してからは、業界でもプレミアムバナナのラインナップは増えましたが、当時、品種選定から開発したのは、おそらく「極撰バナナ」だけではないかと思います。

100品種以上から選び抜き、2年の歳月と手間暇をかけて栽培

-高地栽培+品種の選定により開発された「極撰バナナ」。そもそもバナナには多くの品種があるのですか?

はい。バナナにはたくさんの品種が存在します。「極撰バナナ」はDoleが100種類以上の品種の中から選び抜いて研究・開発した、甘み、香り、食感、すべてが高品質なバナナです。

極撰バナナのパッケージ

-他のバナナとは異なる専用品種なのですね。

はい。その選び抜いた品種を約40週間かけて培養・育苗します。施設で丁寧に育てられた苗を、「極撰バナナ」専用農園に運び、ひとつひとつ丁寧に手作業で植えていきます。植えられてから収穫までが約1年。培養・育苗から数えると、収穫まで約2年かかるんです。

-約2年もかけて生産されるとは! ところで「極撰バナナ」専用農園はどこにあるのですか?

フィリピン・ミンダナオ島の高地です。標高500mから高いところでは1000m程です。土壌にもこだわった広大な自社農園で育てています。

広大なバナナ畑

ハイランド(高地栽培)へは、山道を通って行かなければいけませんし、毎日収穫したバナナを港まで運ぶのに、遠いところでは10時間以上かかります。農園で働く方々はそのような環境の中でも、丁寧にバナナを育てています。

「まずはそのまま1本、手を加えず味わっていただきたい」

極撰バナナについて語るドール・馬場さん

―品種にこだわり、高地にこだわり、手間暇と愛情をかけて育てたバナナ。それが「極撰バナナ」なのですね。まさにプレミアムと呼ぶにふさわしい「極撰バナナ」ですが、どのように食べてもらいたいですか?

まずは手を加えずそのまま1本、朝食やデザートとして味わっていただきたいと思います。「極撰バナナでバナナケーキを作ったらお砂糖が必要なかった」と言った声もお聞きするのですが、まずはそのままの味をご賞味いただければうれしいです。

-美味しいバナナをより美味しくいただくための「食べ頃」の見分け方を教えてください。

お店に並ぶ段階では軸とチップ(先端)がまだ少し緑色の状態ですが、フルカラー、すべてが真っ黄色になった状態がおすすめです。

緑色が残っている状態ではまだ糖度が上がり切っていないので、さっぱりしたバナナがお好みの方はそのようなバナナを食べられる方もいらっしゃいますが、「極撰バナナ」のポテンシャルを最大限に引き出していただくには、やはりフルカラーがおすすめです。さらに熟した状態になるとシュガースポット(茶色い斑点)が出てきますが、そこはお好みで選んで頂ければと思います。

-知っているようで知らないバナナの正しい保存方法についても教えてください。

常温で13度から14度、皮の乾燥を防ぐため袋のまま保存してください。触れたところが変色するので一番のおすすめは吊るしておくことですが、皮が変色しても中の果肉には大きな影響はありません。

夏場は室温が上がるので、数日保存する場合は冷蔵庫で冷やしておくとよいと思います。低温障害により皮が変色しやすくなりますが、これも中の果肉には大きな影響はありません。

Doleのバナナの袋には軸の方に開け口としてミシン目が入っていますので、そこから開けて、開けた後も袋は捨てずにバナナにかぶせるようにして保存していただければと思います。

バナナパッケージの開け方

-最後に、「極撰バナナ」の魅力を一言でお願いします!

「極撰バナナ」は「日本一美味しいバナナ」だと思っています。

「極撰バナナ」はリピーターのお客様が多いのも特徴です。確かに少しお高いですが、値段以上の美味しさを実感していただけると確信していますので、ぜひ一度お試しいただき、長く愛していただきたいですね。

※記事の情報は2024年7月23日時点のものです。